20220331 『惨劇の五芒星事件』エンドロール

2022/04/02

case.633 惨劇の五芒星事件

2022年3月31日にYouTubeで「『惨劇の五芒星事件』の全ての謎が解けた」の動画が公開されました。これまでの情報を元にイオリから解答が語られ、Project;:COLD 1のラストと同様にライブ配信中に過去改変のためのアイデアを募集、ハッキングによる過去への介入と銀の弾丸による固定化を経て惨劇の五芒星事件は解決となりました。


そして前回と同様、エンドロール中に暗号が仕込まれていました。

今回の暗号が仕込まれていたのは歌のサビが始まるあたり(19:30頃)からで、右上にドットの点滅が始まりました。


ドットは赤青白黒の4色で、下記の順に光ります。

白赤赤青黒白 青赤赤 青赤白赤青 青赤赤白黒青 白赤赤青黒白 青赤赤 白赤赤青黒白 白赤青赤白 赤青黒赤赤 青黒白赤赤青 赤赤青黒白 青赤赤白黒青 赤赤 

各固まりの間には点滅5回分程度の間があります。2箇所(青赤白赤青の後と白赤青赤白の後)だけその間が点滅2回分程度しかなかったのですが、解読する上で特に関係はありませんでした。

さて。前回のエンドロール暗号を踏まえてまずは点字への変換を試してみましたが、特にそれらしい結果は出てきません。最大6文字の可変長なのでモールス、7セグメントや登場人物の名前への当てはめを試してみますが、どれもうまくいきませんでした。一番有力視して考えていたのは4色を0-3に当てはめて4進数からの何か・・でしたがそれも不発。他にも空白部分も含めて考えるのではとか色々やっていましたが、詰まっていました。

わからないなあと思いつつ、休日の朝になって文字列を眺めていてようやくハッと気が付きました。暗号というより、もう少し謎解きモードで挑まなければいけなかったんですね。

閑話休題。

実はこのドットの色は今回の惨劇の五芒星事件で関係があった(・・ような・・なかったような・・)、五行のモチーフを用いています。

五行思想では5つの元素「木火金土水」に季節・星・生き物など様々なものを対応させて考えており、その中で5行と方位・色の対応は下記の様になっています。

木- 東 - 青
火- 南 - 赤
金- 中央 - 黃
土- 西 - 白
水- 北 - 黒


これに合わせてドットの指示の通りに線を引くと、各固まりの経路が文字となります。例えば1文字目「白赤赤青黒白」の場合、「西南南東北西」と解釈して下記のようになります。


同様にして全て経路を描いていくとこのようになります。

白赤赤青黒白:6

青赤赤:7

青赤白赤青:2

青赤赤白黒青:a

白赤赤青黒白:6

青赤赤:7

白赤赤青黒白:6

白赤青赤白:5

赤青黒赤赤:4

青黒白赤赤青:e

赤赤青黒白:b

赤赤
I

ちょっとどう読むのか迷うところはありますが、基本的には16進数の文字として解釈していきます。最後だけは普通に読めば1だと思いますが、他の部分を解読した後から解釈してIと読むのが正解となります。

解読できた文字をつなげると 672a67654ebaI となります。

Unicodeのコードポイントに当てて、

672a: 未
6765: 来
4eba: 人

最後のIはなぜかそのまま読んで、未来人Iというのがこの暗号の答えとなります。未来人Iは漆ヶ原中学の裏サイトに菅原伊吹が書き込んだ際のユーザー名です。


暗号自体はこれで一旦解読完了なのですが、実はこの672a67654ebaIというのが菅原伊吹のTwitterのIDになっています。

https://twitter.com/672a67654ebaI

事件解決後、一人だけ不幸になってしまったかに思われた伊吹君ですが、こちらについても希望を持って生きられそうな状況が描かれていたのでした。

・・「未来人I」までは確かに順当に解読すればたどり着けますが、672a67654ebaIをTwitterで探すという発想は普通の暗号解読、謎解きとは異なる才能のように思います。私にはそのアイデアはなくて、解いた後Discordを見て驚きました。なるほど・・。

面白い暗号でたいへん楽しめました。case. 635も予告されていますし、引き続き楽しみにしています。


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